売却査定を依頼する際のポイント

公開日:2025年03月22日

売却査定

自分の所有している不動産は、一体どのくらいの価値があるのか。売却時はもちろんのこと、自分の資産を確認したい場合も価値を知っておきたいものです。しかし、どうすれば価格を知ることができるのでしょうか。

査定額は不動産の概算価格

不動産の価格を知るためには、不動産会社に査定を依頼して査定額を算出してもらうのが一般的です。査定額は、自動車の修理を依頼したり、自宅の一部分の補修を依頼したりする際の見積り価格のようなもので、実際の売却価格とは異なりますが、概算価格として捉えることができます。では、この査定はどのようにお願いすればいいのか、また査定にはどんな方法があるのでしょうか。

査定は複数会社に依頼して平均価格を知る

不動産の査定は不動産会社に依頼することによって行なうことができます。方法は主に簡易査定(机上査定)と訪問査定の2種類があります。

簡易査定(机上査定)は、周辺の売り出し事例や過去の成約取引事例、1年に1度発表される公示価格などに基づいて概算の査定価格を算出する方法のことを指します。不動産会社を訪問しなくても、メールなどで物件種別(マンション、一戸建て、土地)、所在地、面積(専有面積、土地面積、建物面積)、築年数、希望する売却時期などを伝えることで依頼することができます。

訪問査定は、不動産の基本情報から算出する簡易査定(机上査定)のデータに加えて、不動産会社の担当者が現地(所有する不動産)を訪問した際に、物件の使用状況や土地の地形、形状、接道状況、日当たり、周辺環境を確認し、さらに法務局や行政庁などで法規制やインフラ状況を調査した上で算出する詳細な査定方法のことを指します。

査定を依頼するポイントは、複数の会社に同時に依頼することです。不動産会社によっては、査定額に差が出ることがあります。1社だけだと、実際の市場価格より割高あるいは割安の可能性がありますので、できるだけ複数の不動産会社(できれば5社以上)に依頼して、平均額を参考にしたほうがいいでしょう。

査定時には、不動産会社の対応や特徴も確認しておく

不動産会社に査定を依頼しても特に費用はかかりません。ただし、最終的に売却する際には1社の不動産会社にしぼり込む必要があります。査定を依頼した不動産会社に売却を依頼する必要はありませんが、査定時にどんな対応をしてくれる不動産会社なのかを把握することができます。担当者の人柄や会社の強み(ネットワークの広さ、地元密着度など)を知っておくことで売却先の不動産会社探しの参考になりますのでチェックしておいたほうがいいでしょう。