不動産売却時に必要なお金
公開日:2025年02月15日
不動産を売却するためにはさまざまな手続きのほかに、手数料や諸費用などが必要になります。「モノを売る」ことと「お金を支払う」ことは正反対のことなのであまり重要視されないことが多いですが、事前に準備しておいたほうがよいものもあるので、一通り押さえておきましょう。
主に手数料、諸費用、税金に分けられる
売却時にかかるお金には以下のようなものがあり、主に、手数料、諸費用、税金に分けられます。
・仲介手数料
一般的に不動産会社を介して不動産売買を行なった際に、お礼として不動産会社に支払うお金のことを仲介手数料といいます。400万円を超える売買契約を行なった場合にかかる手数料は、最大で売買金額の3.15%(消費税5%の場合)となります。例えば、売却価格が2000万円の場合、2000万円×3.15%=3万円となります。この額は不動産会社によって決められ、支払う時期は売買契約時であることが一般的です。
・印紙代
売買契約書に貼る印紙の代金のことを指します。代金は一般的に売主・買主が折半して負担します。売買価格が500万円超~1000万円以下の場合は計1万円、1000万円超~5000万円以下の場合は1万5000円、5000万円超~1億円以下の場合は4万5000円となります。
・抵当権抹消費用
売却する不動産に抵当権が設定されている場合は、買主に引き渡す前に権利を抹消する必要があります。司法書士に依頼した場合、インターネットなどを利用する場合などを含めて費用はおよそ1万~2万円程度になります。
・クリーニング費用など
不動産の引渡しを行なう前に、クリーニングやリフォームを実施した際にかかる費用のことを指します。クリーニングは住宅の広さにもよりますが数万円程度になります。リフォームも規模によりますが、小規模の場合は30万円~50万円程度かかります。
・退去(引っ越し)費用
住宅を売却する場合、当然ながら引渡し前に退去する必要があります。その際には引越し代金がかかります。自力で引越しを行なえば費用はかかりませんが、引越し業者を利用する場合は数万円から十数万円かかります。
・譲渡所得税
不動産を売却して利益が出た場合に発生する税金のことを譲渡所得税といいます。2013年現在、居住用の物件の場合、利益が3000万円以下なら控除される制度があるので、大きな利益がない限り税金はかかりません。